【退局への道③】学位と外科医のキャリアを捨てるのはもったいないのか?

フリーランス医

2022年春に退局し、フリーランス医になりたいDr.さいとーです。

これまで退局する理由や伝え方を記事にしています。

今回は退局への道シリーズの第3段、「学位と外科医のキャリアを捨てるのはもったいないのか」について書きました。

この記事を書いた人
Dr.さいとー

医師:消化器外科医(外科専門医)→フリーランス内科・在宅診療医に転向。
Dr.さいとーの雑記ブログ「Give &Giブログ」で情報発信中。
資格:FP3級、簿記3級 宅建
2021年8月 マイクロ法人設立
自分の経験から皆様のお役に立てる情報をお届けいたします。
よろしくお願いします!

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記事内

学位と外科医のキャリアを捨てるのはもったいない?

消化器外科医の大学院生の私が、大学院生を辞めて、医局を離れるということは

「学位を取らない」

「医局を辞める」

「一旦、外科医としてメスを置く」

ことを意味します。

 

どの選択も今まで積み上げてきたことを無にする選択のように思われます。

果たしてこの選択はもったいないのか?

この「もったいない気持ち」どのように向き合うべきか。

そのためには、サンクコスト効果の影響を加味して思考することが重要です。

サンクコスト効果

サンクコスト効果コンコルド効果ともいわれます。

サンクコスト効果とは

“ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが

損失につながるとわかっているにもかかわらず、

それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。”

(Wikipediaより)

すでに支払ってきたコストはもう戻ってはこないとはっきり自覚した上で、

ものごとを継続するかどうかは、払ったコストではなく、現在の価値で判断しなければなりません

つまり、これまで払ってきたコストが0と仮定して考える必要があります。

2つの結論は大きく異なります。

学位を取らない選択

学位のサンクコスト効果

私は学位取得のために研究期間2年、大学院の学費約150万円ほど支払っています。

「学位取得まであと1年で、学位を取得できる目処も立っているのにもったいない」

という意見をいただきます。

これらのコストが0で考えてみましょう!

つまり、これから大学院に入学する場合、もう一度、学位を取得したいのか?

学位を取らない選択は「損切り」

結論、コストが0であれば、学位のために大学院に再入学はしない。

大学院を辞める決断がもったいないと感じるのはまさに「サンクコスト効果」によるものでした。

 

学位を取らない選択は価値のないものにこれ以上投資しないための「損切り」ということです。

現在の価値判断で、価値を感じないものにこれからも投資する必要はありません。

医局を辞める選択も私には「損切り」になると思われます。

外科医を辞める選択

外科医のサンクコスト効果

前置きとして、私は外科医のキャリアアップして偉くなろうとか、高いポストに就きたいといった欲は皆無です。

外科医のキャリアアップには全く興味がありません。

 

ただ、外科医として7年間、修練を積んで、外科医として習得してきた手術の技術、

それを活かせない環境に移るのは「もったいない」と思う気持ちは多少あります。

それでは、今までかけたコストが0であった場合、

つまり、初期研修が終わって、今外科医になるか決める時に外科医を選択するのか

について考えていこうと思います。

外科医を辞める選択は「トレードオフ」

結論、外科医に関してはサンクコスト効果を考慮しても、もう一度外科医になりたい。

私にとって外科医を継続するかの決断はかけたコストが0でも、もう一度なりたい選択肢でした。

 

ただそれよりも優先したいこと(家族の時間と起業)ができたため、「トレードオフが成立した」ということです。

外科医の技術や仕事については現在も価値を感じてるけれども、

それを先に捨てることで、さらに価値の大きいものを得たいということです。

 

優先順位が変わることで外科医の順位が入れ替わる時に、外科医として復帰する可能性は0ではないということでもあります。

【退局への道③】学位と外科医のキャリアを捨てる選択 まとめ

退局への道シリーズの第3段学位と外科医のキャリアを捨てる選択」を書きました。

人生の大きな選択を前にして、考えをまとめるいい機会となりました。

同じようなことで悩む方の参考になれば嬉しいです。

以上、Dr.さいとーでした!

Dr.さいとー
Dr.さいとー

それではまた、お会いしましょう!!

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