【退局への道①】大学院生の私が医局をやめる4つの理由

フリーランス医

2022年春に退局し、フリーランス医になろうとしているDr.さいとーです。

外科医9年目で大学院生の私が医局を離れてフリーランス医になるまでのストーリーを書いていきます。

退局やフリーランス医師に転向を考えている方の参考になれば嬉しいです。

Dr.さいとー
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これを書いている翌日が上司との退局の面談日です!

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Dr.さいとー

医師:消化器外科医(外科専門医)→フリーランス内科・在宅診療医に転向。
Dr.さいとーの雑記ブログ「Give &Giブログ」で情報発信中。
資格:FP3級、簿記3級 宅建
2021年8月 マイクロ法人設立
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私が医局を離れる4つの理由

Dr.さいとー
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退局する理由はシンプルでメリットデメリットを上回るからです。

家族の時間ができる

人生とは時間そのものです。

そして、私の人生で最も幸せを感じるのは、家族と濃密な時間を過ごすことです。

家族の時間を最大化できる選択をしていくことが、人生を幸せにしてくれると言えます。

Dr.さいとー
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忙しい開業医の父を見てきましたが、自分も同じような人生を歩みたいとは思いませんでしたね。反面教師の一面もありますね。

自由な時間を作る

フリーランス医になってからの働き方は流動的にするつもりです。

勤務以外の自由な時間を趣味や事業や医療以外の勉強の時間に当てたいと考えています。

また医学と手術の勉強だけをやっていく人生にある種の不安感があります。

自分のリソースを医学以外の分野に分散しておきたいと考えます。

Dr.さいとー
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60歳まで手術と後輩の指導をした後、数十年の生き方が浮かばなかったんですよね。

手術ができなくなった自分の未来が見えなかった。

それも大きな理由になります。

医局人事に左右されない人生が歩める

医局人事に乗っていれば、数年単位で県をまたいだ転勤の可能性があります。

子供が生まれたばかりなのに単身赴任

・子供の転校

・家を建てたばかりで転勤

など、自分はさることながら、家族への負担も計り知れません。

医局人事から外れることで、自分や家族が住みたい場所に定住することができます。

Dr.さいとー
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転勤が普通だと思っていたけれど、安住の地が得られるって幸福感に強く影響しますよね。

学位に未練がない

大学院生のみなさんは、学位の価値をどれくらい感じていますか?

権威ある論文に掲載されることは名誉なことでしょうし、医学博士を名乗れば箔がつきます。

卒業論文で医学の進歩に貢献する姿勢には尊敬の念以外ありません。

ただし、私には学位自体には本質的な価値を見出せませんでした。

Dr.さいとー
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もちろん、私の勉強不足が原因ですが。

30代半ばの医師として、最重要期の4年間を捧げる学位の価値が、在学中に見いだせなかったのは、とても残念でした。

医局を辞めて困ること

手術や手技ができなくなる

フリーランス医師になれば、外科的な手技ができなくなる or 下手になる可能性が高いです。

手技はある程度の実践が必要になる部分ですので、知識の部分はアップデートできても手技が下手になるのは抑えることは難しいことが多いです。

専門医の維持が難しくなる

また手術や手技ができなくなることや学会参加ができないことで、

専門医の維持が難しくなるケースもあります。

退局前にどの資格が維持可能、不可能を振り分けて考えておく必要があります。

例えば外科であれば、手術症例が足りないため「外科専門医」の維持は困難です。

学会参加だけで更新可能な「外科認定医」に切り替えが必要です。

医局の人間関係の繋がりを失う

医局で知り合った同期やお世話になった上司、後輩との関係はおそらく断つことになるか、少なくとも疎遠になると思われます。

自分で新たなコミュニティーを自分で切り開いていく覚悟やある程度の孤独を引き受けていく覚悟が必要だと思います。

地域や病院によっては勤務しづらくなる

退局しても同じ地域で働く以上、医局の影響をゼロにすることはできません。

転職エージェントを活用したり、非常勤や在宅や産業医など、今までの診療科に縛られない選択肢も検討が必要かもしれません。

退局のトレードオフ

トレードオフとは「何かを得ると、別の何かを失う」ことです。

家族の時間 ↔ 外科の手術スキル

家族のコニュニティー ↔ 医局のコミュニティー

何かを優先するには、何かを切り捨てなければなりません。

その決断ができなければ、大きなモノは得ることができません。

極端に言うと、私にとって退局するというのは

家族と手術の二択を迫られ結果として家族を優先する決断です

私は現在3児の父として育児に奮闘中ですが、

子どもたちが一番父親を必要としてくれている今がまさに「ゴールデンタイム」。

医師の前に「一人の夫として、父として、人としてどう生きたいか」を考えたときに

「外科医以外の選択肢」が輝きだしました。

手術をして、自分の手で患者さんを助けられる喜びは言葉にできないほどです。

しかし、私には自分の一番大切な家族を放っておいて、医局のために滅私奉公で働くというのは

違和感を頭の上にどんどん積み上げて、崩れるのを待つような状態です。

この違和感を見ないふりをして定年を迎えた自分が、幸せに笑えているとは思えませんでした。

こうして、幸せな人生に向かって、新たな道に歩みだす決心がつきました!

退局までの道1 まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

これを書いている翌日が上司との面談予定日です!

私が退局の意思を伝えたのは退局予定の3ヶ月前と随分遅くなってしまいました。

自分の言いたいことを伝えきれるかは分かりませんが、精一杯面談に臨んでこようと思います。

私が退局の意思を伝える順番は

グループ内の上司の先生→グループ長の先生→医局長→教授

進捗は気持ちの整理のためにもブログに記事にしていこうと思っています。

よろしくお願いします!

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