こんにちは。Dr.さいとーです。
私はフリーランス医になった直後に、健診バイトを月14回勤務しました。
その経験を踏まえて、「健診バイトを中心に勤務するメリット・デメリットとその注意点」を記事にしました。
健診バイトについて参考になれば嬉しいです!
健診バイトを中心に勤務する3つのメリット
生活リズムが整いやすい
健診バイトの勤務時間帯は大半が早朝から日勤です。
当直バイトとは違い、生活リズムを整えやすいことも大きなメリットです。
夜勤・パートタイマーは発癌率が高いとも言われますし、当直は身体にいいわけがありません。
朝が早い勤務も多いため、午後ゆったり過ごしたい方にもおすすめですね!
予防医学にアプローチできる
健診のやりがいはなんといっても予防医学です。
病院には文字通り、病気の人しかやってきません。
医師は病気になってしまった人へのアプローチ(ハイリスクアプローチ)は慣れていますが、
病気予備軍の患者さんや健康な人へのアプローチ(ポピュレーションアプローチ)には慣れていません。
予防医学の最前線として、病院の診療ではとられないアプローチで医療に貢献できます。
ポピュレーションアプローチとして、健康な方を病気にさせないことは健診医の至上命題ですね!
内科外来に活かせる
病院によって内科外来でも健診やその結果説明を担当することがあります。
内科外来で健診に抵抗がなくなる点はメリットです。
健診をする側や結果説明をする側と双方の経験ができてよかったです。
いつもの先生だと怖くて話せないけど、今日は健康のお話がゆっくり聞けてよかったわ
嬉しいお言葉を言っていだけることもありました!
健診バイトを中心に勤務する3つのデメリット
医師-患者関係が希薄になりやすい
病院にくる患者さんと違って、健診にくる方は大半が健康な方です。
また、同じ患者さんを継続的に診るということがないので、常に初対面の診察です。
かかりつけ医や主治医にはならないので、その意味では医師-患者関係としては希薄と言えるかもしれません。
一期一会の出会いだからこそ、後悔ない診察を心がけたいですね!
勤務地や就業時間バラバラ
これは健診バイトをたくさんやってみて気づいたデメリットですが、
健診のバイトは場所と時間が特定されないので、勤務の都度、場所や所要時間を調べなければいけません。
これが塵積で、家を出る時間や通勤路が毎日違うのは意外に大きなストレスです。
やっぱり、通勤地や時間帯が決まっていたほうが働きやすいですよね。
若い医師は健診に求められない?
健診の勤務をしている医師は年配の男性医師が多数派です。
患者さんも年配の医師に診察されるつもりでいらっしゃっている方が多い中、若い医者に困惑される方もいらっしゃいました。
「こんなにお若い先生なんですね」
なんだかすみません。。。
若い医師の診察が健診で求められているかというと正直微妙でしたね。
健診バイト勤務の3つの注意点
専門が内科以外でも大丈夫?
健診バイトは専門が内科以外でも大丈夫か?という疑問がある方がいらっしゃると思いますが、結論から言うと大丈夫です。
健診で迷うのは異常所見に対する判定です。
心電図所見や尿検査所見など、経過観察・要精査・要医療の判定を一々覚えられません。
健診勤務の心強い味方になってくれるのは人間ドック学会の教科書です。
こちらの電子版を常に持ち歩いて、判定に迷ったら適宜調べていました。
聴診器は自分で用意したほうがいい?
聴診器は自前で用意するのがおすすめです。
もちろん大半の健診先で聴診器は貸してくれます。ただ薄い膜のペラペラ聴診器しか用意がないことがあったので私は自前で用意していました。
いくつか現場で試しましたが、こちらが一番聞こえやすいです。
リットマン ステソスコープ [マスターカーディオロジー] ブラック 2160
診察の体勢には注意
健診バイトで意外に大事なのが診察の体勢です。
健診バイトで診る1日の患者数は100人を超えますので、それが月に10回以上となれば、1000回以上です。
毎回前かがみになるような無理な体勢で聴診をすると、ひどい肩コリ・首コリを起こします。
患者さんとの距離をなるべく近くして、無理な体勢にならない環境を整えることが大事です!
健診バイトの探し方
健診バイトを探すには転職サイトに登録が必須です。
おすすめ順に乗せておきます!
1,民間医局
2.ドクター転職ナビ
3.JMC
健診バイトを中心に勤務するメリット・デメリットとその注意点 まとめ
最後までお読みいただいてありがとうございます!
スポット健診はフリーランス医にとって勤務しやすい一方で、長期的な勤務には向き不向きがありそうです。
自分の向き不向きを判定するためにも一度経験するのはいい選択です。
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以上Dr.さいとーでした!
それではまたお会いしましょう!!
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