Dr.さいとーです。
私は投資歴2年の投資初心者です。
私の投資手法は、iDeCo+積み立てNISA、ジュニアNISAで米国インデックス投資をメインに据え、その他、余剰資金で米国高配当ETFと日本高配当個別株の比率を均等に買っていくというものです。
人それぞれの生き方が違うように、投資の仕方も様々だと思います。
ただし、個人投資家を大きく2つに分かつもの、それは
その人の保有銘柄が自分で釣った魚なのか、他人が釣った魚なのか。
ということです。
私は個人投資家として、成長するためには自分で銘柄を選定する力を身につけたいと思いました。
魚を与えらるひな鳥から、自分で狩りができる親鳥をめざしたい!
私も投資初心者ではありますが、投資家としての成長のために、初めて保有銘柄の決算から企業分析した内容を記事にしました。
私が銘柄分析をする理由
SNSやブログで「この銘柄は決算がいい!」などという情報を目にして、
「よくわからないけど、この人がいいと言っているから買ってみるか」
と個別銘柄を買っていませんか?
私もそうでしたが、自分で分析していない銘柄を持っているという方もたくさんいると思います。
投資の第一歩はそれでいいんだと思います。
学んで行動したその一歩こそ、大事な一歩です。
踏み出せないで投資をしていない人は資本主義の恩恵は受けられません。
ただし、そうした人の中にはその先に進みたい人もいるはずです。
「だれかの情報ではなく、自分で情報を取りにいきたい!」
ネット情報の真似でお金を得ても投資家としての成長はありません。
さらにそうして得た情報は日々、古い情報になっていきます。
過去の情報からアップデートの方法を知らないことも大きなリスクであることを認識しなければいけません。
分析銘柄
分析銘柄に選んだのはCDS株式会社(2169)です。
私が約半年前に、配当目的で買った株で、有名ブロガーの情報を参考に買った、いわゆる「他人が釣った魚」でした。
CDS株式会社は取扱説明書や技術仕様書の作成を主体として、WebコンテンツやFA(工場の自動化)ロボットのシステム開発などを行っている東証1部上場企業です。
2021年1月29日現在、時価総額は9,556百万円、配当利回り3.62%の銘柄です。
四季報によるとコロナ禍で仕様書、エンジニアリングで利益が減少したものの、FA・ロボットで需要が上昇して利益改善したとのことです。
それでは実際に銘柄を分析していきましょう!
IR BANKでCDSを分析
IR BANKで「CDS」を検索します。
一部上場企業「CDS株式会社」を選択して「決算」をクリックします。
そうすると様々な項目の棒グラフが出てきます。
そのうち、売上高、EPS、営業利益率、自己資本比率、営業利益によるCF、現金等、一株当たり配当金、配当性向を見ていきます。
売上高
まず見ていくのが売上高です。企業の売上の推移です。
ここ12年間の売上高は、リーマンショック含む、3回の減少した年がありますが、概ね右肩上がりです。コロナ禍で予想売上高は▲20.82%となっています。
EPS(Earnings Per Share):1株当たりの当期純利益
EPSは一株あたりの当期純利益のことで
EPS = 当期純利益 / 発行済株式総数 で計算されます。
2013年を除けば、右肩上がりの傾向と言えます。
やはり2020年12月期は落ち込む予想となるようです。
営業利益率
営業利益は売上高のうち、どれくらいが本業の利益かということです。
営業利益率 = 営業利益 / 売上高 × 100%
営業利益 = 売上高 ー (売上原価 + 販売費 + 一般管理費)
東証一部上場企業の平均7%程度のところ、10%以上を維持できているところは評価できると思われます。
自己資本比率
自己資本比率は会社経営の安全性を示します。
自己資本比率=自己資本 / 総資本(自己資本+負債)
一般に自己資本比率が70%以上なら理想企業、40%以上なら倒産しにくい企業と言われます。
自己資本比率は70%前後と、理想的な水準と言えます。
営業活動によるCF(キャッシュフロー)
本業の営業活動の収支(収益ー費用)を示すものです。
変動は大きいものの、赤字は計上しておらず、長期的に増加傾向と思われます。
コロナ禍でのキャッシュフローがどれだけであったかも気になるところです。
現金等
企業にどれだけ現金があるかです。
右肩上がりに増えていることがわかります。
一株あたり配当金
一株あたり配当金は1株につき、いくらの配当金がもらえるかということです。
リーマンショック後の配当金の推移は概ね安定して増えています。配当の安定性は高いといってもいいと思われます。
さらに連続増配をしています。コロナショック後の推移も今後重要な要素になりますね。
次期の配当金の予想は55円になっています。
コロナ禍で業績が落ち込んでも、増配を維持しようとする企業努力を感じました。
配当性向
配当性向は利益のうちどれだけを配当金に回しているかを示す指標です。
配当性向(%)=1株当たりの配当金 / EPS(1株当たりの当期純利益)× 100
配当性向は適正とされる30%に近づいており、範囲は30-50%間に概ね収まっています。
計時的には利益が伸びているため、配当性向は下がっています。
無理なく配当金が支払えている状態と言えます。
2020年12月期決済発表日
CDS株式会社のホームページによると2020年12月期決済は2021年2月12日(金)に発表です。
もうすぐだねー!
銘柄分析をしてみた感想
・今まで以上に企業に興味が沸き、応援したくなった。
・コロナ禍で業績が落ち込んでも増配を維持しようとする企業努力を感じた。
・銘柄の安定感が感じられた。
・簿記3級の知識が随所で出てきた。
結果、銘柄に感じられる「愛」が増えました。
まとめ
今回はIR BANKと企業ホームページから最近10年ほどの決算内容を確認して分析しました。
銘柄選択の術を知らずに、ネット情報で「魚」を与ていた私には大きな成長の機会となりました。
分析した結果、私の保有銘柄CDS株式会社が
コロナ禍でも増配を掲げる「愛すべき企業」であることがわかりました。
さらに来月に出る企業の決算にも関心が沸きました。
これまで以上に銘柄を愛していけそうな気がしました。
また、銘柄分析をしてみて簿記の勉強は用語の理解の上では大変役に立ちました。
簿記の勉強も継続して、このノウハウを次なる投資に活かしていこうと思います!
みなさんも投資から多くを学んでいきましょう!
以上です!
私に魚を与えてくださったブログ
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