【結局損?】マイクロ法人を設立したフリーランス医の年金受給額

Finance

フリーランス医のマイクロ法人設立は本当に年金の収支で有利なのか?

当記事では1.勤務医の厚生年金, 2.フリーランス医(医師国保), 3.フリーランス医(マイクロ法人の厚生年金)の年金収支をシミュレーションし、徹底比較していきます!

シミュレーションの結論!

・フリーランス医の年金は医師国保よりもマイクロ法人運用の方が有利

マイクロ法人運用は単純な節税にはならない

マイクロ法人が有利かどうかは資金の運用の仕方次第

・年金のマイクロ法人運用は高利回りな投資先になりうる!

マイクロ法人は年金制度のリスクヘッジになる

フリーランス医がマイクロ法人を設立するメリット・デメリットを記事にしています。

当ブログではお役立ち情報をお届けしています。

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記事内

勤務医・フリーランス医の年金の違い

勤務医

勤務医の年金保険は厚生年金です。

社会保険料は年収の応じて多くなり納付額に応じて、年金受給額が高くなります

フリーランス医(マイクロ法人なし)

フリーランス医は基本的に非常勤であるため、

年金保険は医師国保(または国保)・国民年金になります。

年金の2階建て部分の厚生年金はありません

フリーランス医(マイクロ法人あり)

フリーランス医でマイクロ法人を設立した場合、厚生年金に加入できます。

社会保険料はマイクロ法人の役員報酬で決定するため、

役員報酬を最小限することで、社会保険料を最適化できるいうわけです。

ただし、収める社会保険料は少ない分、年金受給額は当然少なくなります。

 

社会保険についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

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3者の違いをシミュレーションで明らかにしていきましょう!

シミュレーションの設定

各設定は簡易化のため、

夫 医師  ・妻 専業主婦(収入なし、夫の扶養) ・子なし

年収:勤務医の平均年収 1227万円(≒月給102万円)に統一(こちらのHPを参考)

就業年齢 24歳、 退職年齢 65歳、 退職後年収 0円 

将来の平均寿命 

 男:84歳 女性:90歳 (内閣府HPを参考に2060年の推計を採用)

※設定によってシュミレーション結果がずれる可能性があります。

 公的年金受給額

公的年金受給額のシミュレーションは公的年金受給額シミュレーションというサイトで行いました。

勤務医の厚生年金

年金受給額は

夫:345万円/年 妻:78万円/年 夫婦合計で423万円/年

夫婦の平均寿命までの年金受給の総額は

423万円 × 19年(夫婦) + 78×6年(夫没後、妻分) =8505万円

フリーランス医(医師国保)

年金受給額は

夫:78万円 妻:78万円 夫婦合計で156万円

夫婦の平均寿命までの年金受給の総額は

156.2万円 × 19年(夫婦) + 78×6年(夫没後、妻分) =3,436万円

フリーランス医(マイクロ法人)

年金受給額は

夫:103.5万円 妻:78万円 夫婦合計:181.5万円

夫婦の平均寿命までの年金受給の総額は

181.5万円 × 19年(夫婦) + 78×6年(夫没後、妻分) =3,917万円

公的年金受給額 まとめ

勤務医
厚生年金)
フリーランス医
  (医師国保)  
フリーランス医
  (マイクロ法人)
  
 公的年金受給の総額 8,505万円3,436万円3,917万円

年金受給額額は多い順に厚生年金マイクロ法人医師国保となりました。

社会保険料の納付額

厚生年金の検証はこちらの社労士事務所のサイトで

医師国保の検証は私が在住している宮城県での場合で計算しました。

※各都道府県で医師国保の納付額が多少異なる場合があります。

勤務医の厚生年金

社会保険料の納付額(個人負担分)は

(133.2万/年 × 16年 + 144.4万円/年 × 25年)≒ 5,741万円

※補足

・39-64歳(25年)は介護保険料負担があり、保険料が上がります。

フリーランス医(医師国保)

社会保険料の納付額(個人負担分)は

(69.8万円/年 × 16年 + 83.5万円/年× 25年)≒ 3,204万円

フリーランス医(マイクロ法人)

社会保険料の納付額(個人負担分)は

(13.1万円/年 × 16年 + 13.8万円/年× 25年)× 0.67≒ 555万円

社会保険料納付額 まとめ

勤務医
(厚生年金
フリーランス医
(医師国保)
フリーランス医
(マイクロ法人)
社会保険料納付額5,741万円3,204万円555万円
社会保険料控除後
実質納付額
3,846万円2,147万円372万円
補足
納めた社会保険料は全額、社会保険料控除として所得控除されるので
実質の納付額は、納付額に0.67(1−所得税率33%)をかけた金額になります。

収支と利回り まとめ

年金受給額と社会保険料の収支

勤務医
(厚生年金
フリーランス医
(医師国保)
フリーランス医
(マイクロ法人)
公的年金受給の総額8,505万円3,436万円3,917万円
社会保険料控除後の
 実質納付額
3,846万円2,147万円372万円
③収支(①ー②)4,659万円1,289万円3,545万円

収支結果は厚生年金マイクロ法人運用医師国保の順になりました。

厚生年金とマイクロ法人の比較では、年金の収支の差は約1,114万円でした。

運用利回り

年金受給額は

「毎月積立てた資金を運用して、老後に得られる運用総額」

とも考えられます。

それぞれの運用成績である「運用利回り」を見てみましょう!

モーニングスターのHPの金融計算機を使用)

 勤務医 フリーランス医
(医師国保)
フリーランス医
(マイクロ法人)
公的年金受給の総額8,505万円3,436万円3,917万円
社会保険料控除後の
 実質納付額
3846万円2147万円372万円
③収支(①ー②)4659万円1289万円3545万円
運用利回り(年利)約2.0%1.2%6.0%

運用利回りはマイクロ法人勤務医医師国保の順になりました。

 

年金の運用組織であるGPIFの運用目標は約1.7%程度であることから考えると

厚生年金の運用利回りは妥当で、マイクロ法人は高利回り医師国保ではやや低利回り

ということになります。

シミュレーションの結論

フリーランス医の年金は医師国保よりもマイクロ法人運用の方が有利

フリーランス医うち、マイクロ法人医師国保の比較では

年金の収支、運用利回りの点はマイクロ法人運用の圧勝でした。

保険の保証面でも健康保険の方が手厚いことも考慮すると

今回の検証では、フリーランス医の医師国保加入のメリットは見つかりませんでした。

 

フリーランス医の年金は、医師国保よりもマイクロ法人運用の方が有利!という結論です。

マイクロ法人運用は単純な節税にはならない

通常の厚生年金マイクロ法人運用では、41年間の運用期間での収支の差は約1,114万円です。

つまり

「マイクロ法人を設立しても単純な節税にはならない」という結論です。

マイクロ法人が有利かどうかは資金の運用の仕方次第

収支では差がある厚生年金マイクロ法人ですが、社会保険料の納付額の差は約3,474万円あります。

運用期間41年で、1,114万円の差を埋めるには年利は0.7%が必要です。

つまり、

マイクロ法人運用で手元に残った運用資金を、年利0.7%以上で運用できれば収支は逆転する!

といえます。 それを整理すると

手元の資金を0.7%以上で運用できる方にはマイクロ法人運用がおすすめ

・手元資金を0.7%以上で運用できない方はマイクロ法人運用はおすすめできない

年金のマイクロ法人運用は高利回り

勤務医の厚生年金の運用利回りは2%前後に対し、

マイクロ法人の厚生年金の運用利回りは約6%

株式投資での利回りでも安定した6%運用商品を探すのは難しいと思います。

今後改悪が予想される年金制度において、高利回りで有ることは有利です。

マイクロ法人は年金制度のリスクヘッジになる

年金制度は今後、改悪や受給額の減額が予想されます。

つまり、今後、現行のものより更に利回りの悪化が予想されるということです。

マイクロ法人運用は年金制度に投入する資金が少ないため、

今後の年金制度の改悪や崩壊に対して、リスクヘッジになると思います。

また、手元のキャッシュを自由に使える選択肢を持っていることも大きなメリットです。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

シミュレーションから見えてくる年金制度の違いを書きました。

マイクロ法人運用のメリット・デメリットを改めて認識するいい機会となりました。

個人的には「マイクロ法人の良さを改めて実感できた」結果となりました。

これからマイクロ法人を設立する方の参考になれば嬉しいです!

以上、Dr.さいとーでした!

Dr.さいとー
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それではまた、お会いしましょう!!

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